台風・雹・雪の被害、火災保険で屋根や外壁の修理費が出ることがあります
風災・雹災・雪災の対象になる被害・ならない被害と、申請の流れを一級塗装技能士が解説
執筆:土居建装 代表 土居(一級塗装技能士・現場歴20年以上)
「台風で屋根の板金が飛んだ」「雹(ひょう)でカーポートに穴があいた」「雪で雨樋が曲がった」
こういう被害は、ご加入の火災保険で修理費が出ることがあります。火災保険は火事だけの保険ではなく、多くの契約に「風災・雹災・雪災」の補償が入っているからです。
この記事では、堺市で外壁・屋根塗装をしている土居建装が、どんな被害が対象になるのか、対象にならないのはどんな場合か、申請はどう進めるのかを、現場の目線でお伝えします。土居建装は保険の代理店ではありません。申請はご本人で行っていただく前提で、職人として知っておいてほしいことをまとめています。
この記事の内容
1火災保険は「火事」だけの保険ではない
2対象になる被害・ならない被害
3屋根・外壁でよくある「風災」の被害
4申請の流れ(ご自身で申請できます)
5気をつけること:時効・免責・「今なら無料」の業者
6土居建装ができること
7まとめ
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火災保険は「火事」だけの保険ではない
火災保険は名前のとおり火事の保険ですが、一般的な住宅の火災保険には、自然災害の補償がセットで入っていることがほとんどです。
| 補償の名前 | どんな被害か | 屋根・外壁での例 |
|---|---|---|
| 風災 | 台風・強風・竜巻など、風による被害 | 棟板金が飛んだ、瓦がずれた、雨樋が外れた |
| 雹災(ひょうさい) | 雹(ひょう)による被害 | カーポートや波板に穴、スレート屋根の割れ |
| 雪災 | 雪の重み・落雪による被害 | 雨樋が曲がった、カーポートがつぶれた |
この3つは「風災・雹災・雪災」で1つの枠になっていることが多く、どれか1つに入っていれば、ほかの2つも同じ扱いです。まずは保険証券(または保険会社のアプリ・マイページ)で、この枠が入っているかを見てください。
現場からの本音
屋根の上の被害は、地上からは見えません。台風のあと「何も変わっていない」と思っていても、棟板金の釘が浮いていたり、瓦が1枚ずれていたりします。台風・大雪のあとは、一度は屋根を見てもらうのが、雨漏りを防ぐ一番の近道です。
対象になる被害・ならない被害
火災保険の風災などは、「突発的・偶発的に起きた自然現象による被害」が前提です。ここを分けて考えると、対象になるかどうかが見えてきます。
| 対象になりやすい | 対象にならない | |
|---|---|---|
| 原因 | 台風・突風・雹・大雪など、いつ起きたか分かる自然現象 | 経年劣化(古くなってサビた・割れた)、施工不良 |
| 地震 | — | 地震・噴火・津波の被害は火災保険の風災では出ません(地震保険の範囲) |
| 時期 | 被害から3年以内の請求 | 3年を過ぎたもの(時効) |
| 金額 | 免責(自己負担)の条件を超えたもの | 免責の範囲内の小さな被害 |
一番多いのが、「経年劣化」との線引きです。古くなって傷んだところは、風で飛んでも「もともと劣化していた」と判断されることがあります。逆に、まだ傷んでいない部分が台風で飛んだなら、風災として認められやすくなります。最終的に判断するのは保険会社です。
屋根・外壁でよくある「風災」の被害
現場でよく見る、風災・雹災・雪災の被害はこんなものです。
ポイントは、被害の写真を「直す前に」撮っておくことです。直してしまうと、被害の証拠がなくなります。ご自身で撮れない高い所は、点検のときに土居建装が撮影します。
申請の流れ(ご自身で申請できます)
申請は、ご本人が保険会社に連絡して進めます。難しいものではありません。流れはこうです。
| 順番 | やること | だれが |
|---|---|---|
| 1 | 被害を見つけたら、写真を撮る(直す前に) | ご本人・土居建装 |
| 2 | 保険会社(または代理店)に電話し「風災で申請したい」と伝える | ご本人 |
| 3 | 保険会社から届く申請書類に記入する | ご本人 |
| 4 | 被害の写真と修理の見積書を添えて提出する | 見積書と写真は土居建装が作成 |
| 5 | 必要なら保険会社の鑑定人が現地を見に来る | 保険会社 |
| 6 | 保険金の金額が決まり、振り込まれる | 保険会社 |
| 7 | 保険金が出てから、修理をするか決める | ご本人 |
順番で大事なのは「保険金が決まってから工事の契約をする」ことです。先に契約してしまうと、保険金が出なかったときに全額自己負担になります。
気をつけること:時効・免責・「今なら無料」の業者
現場からの本音
火災保険の話は、悪い使われ方が多い分野です。「今なら保険で無料」と訪問してくる業者がいたら、その場で決めないでください。保険会社に自分で電話するのが一番確実で、お金もかかりません。
土居建装ができること
土居建装は保険の代理店ではなく、申請の代行もしません。職人としてできるのは、保険会社に出すための材料をきちんと作ることです。
土居建装の場合
火災保険が使える可能性のある箇所は、写真と見積書をきちんとお作りしてお渡しします。申請はご本人で。手数料はいただきません。
点検で見つけた被害は、「風災の可能性があるところ」と「経年劣化のところ」を分けてお伝えします。全部が保険で出るような言い方はしません。
まとめ
「台風のあと、屋根がどうなっているか見てほしい」「これは保険の対象になるのか知りたい」という方は、被害の写真を送ってください。風災の可能性があるかどうか、職人の目で見てお伝えします。
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メールで問い合わせるdoikenso305@gmail.com一級塗装技能士・足場作業主任者・有機溶剤・アスベスト・ハーネス
現場歴20年以上の一級塗装技能士。現地調査から足場・塗装・引渡し後の点検まで、すべて自分の手で行っています。「見えないところほど丁寧に」が信条です。
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