屋根塗装は本当に必要?
塗り替え時期・危ないサイン・塗装できない屋根・費用の目安を一級塗装技能士が解説
執筆:土居建装 代表 土居(一級塗装技能士・現場歴20年以上)
「屋根って、そもそも塗る必要あるの?」
「外壁は見えるけど、屋根は上がれないから分からない」
屋根は、家の中でいちばん雨と紫外線を受けている場所です。それなのに自分の目で確かめられないので、傷みに気づいた時にはもう雨漏りしていた、ということが本当に多いです。
この記事では、大阪府堺市で外壁・屋根塗装をしている土居建装が、屋根塗装が必要な屋根と不要な屋根、塗り替えの時期、下から見ても分かる危険サイン、費用の目安を、現場の目線でお伝えします。
この記事の内容
1屋根塗装は必要?屋根の種類で決まる
2屋根塗装は何年ごと?
3下から見ても分かる危険サイン
4塗装できない屋根・塗らないほうがいい屋根
5屋根塗装の費用の目安
6まとめ
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屋根塗装は必要?屋根の種類で決まる
結論から言うと、屋根塗装が必要かどうかは「屋根の材料」で決まります。今の日本の住宅で多いのは次の4種類です。ご自宅がどれか、まず確かめてください。
| 屋根の種類 | 見た目の特徴 | 塗装は必要? |
|---|---|---|
| スレート (コロニアル・カラーベスト) | 薄い板を重ねた屋根。灰色・茶色・緑が多い。今いちばん多い | 必要。塗膜が切れると水を吸って割れる |
| 金属屋根 (ガルバリウム・トタン) | つるっとした板金の屋根。縦の線が入っているものが多い | 必要。サビを防ぐために塗る |
| セメント瓦・モニエル瓦 | 瓦の形だが表面がざらざら。昭和〜平成初期の家に多い | 必要。塗膜が切れるともろくなる |
| 日本瓦(陶器瓦・いぶし瓦) | つやのある焼き物の瓦。黒・銀・茶 | 不要。塗装はしない。漆喰や瓦のずれの点検が必要 |
現場からのアドバイス
スレート・金属・セメント瓦は「塗膜で守られている屋根」です。塗膜がなくなると材料そのものが傷み始めるので、外壁と同じように定期的な塗り替えが必要です。日本瓦は塗りませんが、「何もしなくていい」わけではなく、漆喰の割れやずれの点検は必要です。
屋根塗装は何年ごと?
屋根は外壁より紫外線と雨を強く受けるため、外壁より先に傷みます。目安は次の通りです。
※メーカーや塗料によって耐用年数は多少変わります。下の表は一般的な目安です。
| 屋根の種類 | 初回の塗り替え | 2回目以降の目安 |
|---|---|---|
| スレート(コロニアル) | 築8〜12年 | 塗料により10〜15年ごと |
| 金属屋根(ガルバリウム) | 築10〜15年 | 塗料により10〜15年ごと |
| トタン屋根 | 築5〜8年 | サビが出る前に、こまめに |
| セメント瓦・モニエル瓦 | 築10〜15年 | 10〜15年ごと |
使う塗料で次の塗り替えまでの年数が変わる
| 屋根用塗料 | 耐用年数の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| シリコン | 8〜12年 | 標準的。価格を抑えたい方向け |
| ラジカル制御型 | 10〜14年 | シリコンと近い価格で長持ち。今のおすすめ |
| 遮熱塗料(シリコン・ラジカル) | 10〜14年 | 屋根の表面温度を下げる。2階が暑い家におすすめ |
| フッ素 | 15〜18年 | 高耐久。次の塗り替えを遠ざけたい方向け |
※年数は日当たり・屋根の勾配・下地の状態でも前後します。
外壁と一緒にやると足場代が1回で済む
屋根塗装だけでも足場は必要です。外壁塗装と同じタイミングでやれば足場代(15〜20万円前後)が1回分浮きます。「外壁はまだ大丈夫だけど屋根が先に傷んだ」という場合も、点検の上でどちらが得かをお伝えします。
下から見ても分かる危険サイン
屋根に上がるのは危ないので、絶対に自分で上がらないでください。道路や2階の窓から見える範囲、ご近所の2階から見える範囲で、次の点をチェックしてみてください。
土居建装の屋根点検
現地調査では、はしごで上がるか、高所カメラで屋根の写真を撮って、その場でスマホの画面でお見せします。「屋根がボロボロです」と口だけで言う業者にはご注意ください。写真を見せてもらうのが一番確実です。
塗装できない屋根・塗らないほうがいい屋根
屋根塗装は万能ではありません。塗っても意味がない、または塗るとかえって悪くなる屋根があります。ここを正直に言わない業者もいるので、知っておいてください。
① もろくなった一部のスレート屋根
1990年代後半〜2000年代前半に作られた一部のスレート(ノンアスベストの初期製品)は、材料そのものが層状にはがれる(ミルフィーユのようになる)ものがあります。この屋根は塗っても塗膜ごとはがれてしまうため、塗装ではなくカバー工法(上から金属屋根をかぶせる)や葺き替えをおすすめします。
② すでに雨漏りしている・下地(野地板)が傷んでいる屋根
屋根の下の板が腐っている場合、表面を塗っても意味がありません。この場合もカバー工法か葺き替えになります。
③ 日本瓦
焼き物の瓦は塗装しません。塗ってもすぐはがれます。必要なのは漆喰の補修・ずれた瓦の直し・棟の積み直しです。
| 工事の種類 | こんな屋根に | 費用の目安(30坪) |
|---|---|---|
| 塗装 | 塗膜が切れただけで、板・下地はしっかりしている | 40〜60万円 |
| カバー工法 | スレートがもろい・部分的に割れが多い・雨漏りが軽い | 80〜140万円 |
| 葺き替え | 下地まで傷んでいる・雨漏りが進んでいる | 120〜200万円 |
大事なポイント
「塗装で済むか、カバー工法が必要か」は、屋根に上がって触ってみないと分かりません。土居建装は塗装屋ですが、塗っても意味がない屋根には正直に「塗装はおすすめしません」とお伝えします。無理に塗って数年でやり直しになるほうが、お客様の損になるからです。
屋根塗装の費用の目安
一般的な2階建て・延床30坪前後(屋根面積60〜80㎡)のスレート屋根での目安です。
| 工事内容 | 費用の目安(税込) | 内訳の例 |
|---|---|---|
| 屋根塗装のみ | 40〜60万円 | 足場・高圧洗浄・下塗り・上塗り2回・縁切り(タスペーサー)・棟板金の釘打ち直し |
| 屋根塗装+棟板金交換 | 50〜75万円 | 上記+傷んだ棟の板金と下の木を新しくする |
| 外壁+屋根 セット | 100〜150万円 | 足場が1回で済むため別々にやるより15〜20万円お得 |
※塗料のグレード・屋根の傷み具合・屋根の形(急勾配・複雑な形)で変わります。
「縁切り(タスペーサー)」が入っているか確認を
スレート屋根の塗装で一番大事な工程が「縁切り」です。板と板の重なりに塗料が入って隙間がふさがると、屋根の中に入った水の逃げ道がなくなり、かえって雨漏りの原因になります。タスペーサーという部品を差し込んで隙間を確保する工程が、見積書に入っているかを必ず確認してください。ここを省く安い見積もりは要注意です。
安すぎる見積もりに注意
「屋根塗装20万円」のような金額を見たら、足場なし・洗浄なし・縁切りなし・塗り回数が少ない、のどれかです。屋根は塗ってしまうと上からでは手抜きが分からない場所なので、金額だけでなく工程が書いてある見積書かどうかを見てください。
土居建装の場合
足場から屋根塗装まで、一級塗装技能士の土居が自分の手で施工します。工程ごとに写真を撮って、施工後にまとめてお渡しするので、見えない屋根の上でも何をしたかが分かります。見積書には塗料の商品名・塗り回数・縁切りの有無・保証内容をすべて明記します。
まとめ
屋根は見えないぶん、傷んでいても気づきにくい場所です。築10年を過ぎていて一度も点検していないなら、まず屋根の写真を撮ってもらうところから始めてください。土居建装の点検・お見積もりは無料です。
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※営業電話は一切お断りしています。個人のお客様のみ、お見積もり無料です。
メールで問い合わせるdoikenso035@gmail.com一級塗装技能士・足場作業主任者・有機溶剤・アスベスト・ハーネス
現場歴20年以上の一級塗装技能士。現地調査から足場・塗装・引渡し後の点検まで、すべて自分の手で行っています。「見えないところほど丁寧に」が信条です。
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