カテゴリー: 費用と見積もり

  • 外壁塗装の費用100万円の内訳|足場・シーリング・3回塗り、何にいくらかかるかを一級塗装技能士が解説

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    「外壁塗装って、なんで100万円もするの?」「塗料代なんて、そんなにしないでしょ?」「見積書を見ても、どこにお金がかかっているのか分からない」

    外壁塗装の見積もりを初めて見た方は、ほぼ全員がこう感じます。実際、一般的な2階建てのお家で税込100〜130万円くらいが相場です。決して安い買い物ではありません。

    ただ、この100万円は「塗料代」ではありません。足場・洗浄・養生・シーリング・下地補修・3回の塗装・付帯部・諸経費と、10前後の項目の積み重ねです。この記事では、その内訳を一つずつ、金額の目安つきで説明します。読み終わるころには、手元の見積書のどこを見ればいいかが分かるはずです。

    この記事の内容

    1. 100万円の中身をざっくり:何に何割かかっているか
    2. 項目ごとの内訳と金額の目安
    3. 金額を一番左右するのは「塗料のグレード」と「面積」
    4. 見積書に「一式」が多いと危ない理由
    5. 高くなる家・安くなる家
    6. 正しい安くし方と、やってはいけない削り方
    7. まとめ

    1. 100万円の中身をざっくり:何に何割かかっているか

    まず全体像です。細かい項目に入る前に、「だいたい何にどれくらい」を押さえておくと、見積書が読みやすくなります。

    かたまり 割合の目安 中身
    塗装工事(3回塗り) 約40% 下塗り・中塗り・上塗りの手間と塗料代
    足場 約20% 組立・解体・メッシュシート
    シーリング・下地補修 約15% 目地・窓まわりの打ち替え、ひび割れの補修
    付帯部の塗装 約10% 雨樋・破風・軒天・雨戸・水切りなど
    高圧洗浄・養生 約5% 汚れ落としと、塗らない所を守るビニール張り
    諸経費 約5〜10% 廃材処分・運搬・保険・駐車場など

    意外に思われるのは、塗料そのものの材料代は全体の2割前後だという点です。残りは「人の手間」と「安全に、きれいに塗るための準備」です。だから「塗料代なんてそんなにしない」は正しくて、それでも100万円かかるのです。

    2. 項目ごとの内訳と金額の目安

    ここからが本題です。一般的な2階建て・延床30坪前後・外壁面積150㎡くらいのお家を例に、項目ごとの目安を出します。お家の大きさ・傷み具合・塗料で上下するので、あくまで「だいたいこの辺」として見てください。

    項目 単価の目安 例の家では ポイント
    仮設足場 700〜1,000円/㎡ 18〜25万円 足場面積(外周+8m)×高さ で計算。㎡数が書いてあるか
    高圧洗浄 150〜300円/㎡ 2〜4万円 チョーキングの粉・コケを落とす。ここを省くと塗料がくっつかない
    養生 一式 3〜5万円 3〜5万円 窓・床・車・植木をビニールで守る。仕上がりの境目のきれいさはここで決まる
    シーリング打ち替え 800〜1,200円/m 10〜18万円 サイディングの目地・窓まわり。「打ち替え」か「増し打ち」かで単価が違う
    下地補修 傷みによる 1〜5万円 ひび割れ、欠け、浮きの補修。現地調査でどこまでやるか決める
    下塗り 600〜900円/㎡ 9〜13万円 外壁と上塗りをくっつける。下塗り材の商品名が書いてあるか
    中塗り+上塗り 1,800〜5,000円/㎡
    (塗料で変わる)
    27〜45万円 2回分の金額。上塗り塗料の商品名が書いてあるか。次の項目で詳しく
    付帯部塗装 部位ごとにm・㎡単価 8〜15万円 雨樋・破風・軒天・雨戸・水切り・シャッターボックスなど。抜けている部位がないか
    諸経費 総額の5〜10% 5〜10万円 廃材処分・運搬・保険・駐車場代。何が入っているか聞いていい
    合計(税込) 約100〜130万円 外壁のみ。屋根を同時にやる場合は別途

    見てほしいのは、「塗装」が下塗りと中塗り・上塗りの2行に分かれていることです。この2つは使う塗料が違うので、まともな見積書なら別の行になります。「塗装工事一式」と1行にまとまっている見積書は、何を何回塗るのかが分かりません。

    現場からの本音

    相見積もりで「A社は90万、B社は120万」と差が出たとき、単価の差だと思う方が多いですが、実際に見比べると面積(数量)が違うことがよくあります。同じ家なら、外壁の面積は誰が測っても大きくは変わらないはずです。安いほうの見積書の㎡数が明らかに少なければ、それは安いのではなく「塗る所が少ない」だけです。

    3. 金額を一番左右するのは「塗料のグレード」と「面積」

    内訳の中で、お客様が選べて、しかも金額が大きく動くのが上塗り塗料のグレードです。同じ150㎡の家でも、塗料で20〜30万円変わります。

    グレード 中塗り+上塗りの単価目安 もつ年数の目安 向いている人
    シリコン 1,800〜2,500円/㎡ 10〜13年 費用を抑えたい。10年後にまた塗る前提
    ラジカル制御 2,200〜3,000円/㎡ 12〜15年 今いちばん選ばれている。値段と持ちのバランス
    フッ素 3,000〜4,500円/㎡ 15〜20年 次の塗り替えをできるだけ先にしたい
    無機 3,500〜5,000円/㎡ 20年前後 長く住む家。足場代を払う回数を減らしたい

    「高い塗料=ぼったくり」ではありません。足場代は塗料に関係なく毎回かかるので、長く持つ塗料にして塗り替えの回数を減らすほうが、30年で見るとトータルは安くなることが多いです。逆に「あと10年で建て替える」なら、シリコンで十分です。ここは住む年数で決めるところです。

    もう一つが面積です。外壁の面積は「延床面積 × 1.2〜1.5」くらいが目安になります。30坪(約100㎡)の家なら外壁120〜150㎡。見積書の㎡数がこれと大きくズレていたら、測り方を聞いてみてください。

    4. 見積書に「一式」が多いと危ない理由

    「一式」は便利な言葉です。養生や諸経費のように、数量で出しにくいものに使う分には問題ありません。危ないのは、数量で出せるものまで「一式」になっている見積書です。

    数量・単価が書いてあるべき項目 「一式」でも仕方ない項目
    ◯ 足場(㎡)
    ◯ 高圧洗浄(㎡)
    ◯ シーリング(m)
    ◯ 下塗り(㎡・商品名)
    ◯ 中塗り・上塗り(㎡・商品名)
    ◯ 付帯部(部位ごとに m か ㎡)
    △ 養生
    △ 下地補修(ただし内容は書いてほしい)
    △ 諸経費(中身を聞けば答えてくれるはず)
    △ 廃材処分

    「外壁塗装工事 一式 980,000円」と1行しかない見積書は、比べようがありません。何㎡を、何の塗料で、何回塗るのか。それが書いていない見積書には、あとから「それは含まれていません」が出てきやすいです。

    5. 高くなる家・安くなる家

    同じ「30坪」でも、金額は家によって変わります。見積もりが相場より高いとき、業者が悪いのではなく、家の条件で手間が増えていることも多いです。

    条件 なぜ変わるか
    3階建て 足場の面積が増え、高所作業の手間も増える。足場代だけで+5〜10万円
    隣との隙間が狭い 足場の組み方が特殊になる。塗る作業も窮屈で時間がかかる
    傷みが進んでいる ひび割れ補修、シーリング全打ち替え、下塗り2回など、下地の手間が増える
    窓が多い・形が複雑 養生とシーリングのm数が増える。凹凸が多いと塗る手間も増える
    屋根・付帯部を同時に 金額は上がるが、足場代が1回で済む。別々にやるより合計は安い
    早めに塗り替える 傷みが浅いうちなら下地補修が少なくて済む。放置するほど高くなる

    6. 正しい安くし方と、やってはいけない削り方

    「少しでも安くしたい」は当然です。ただ、削っていい所と、削ると数年後に倍かかる所があります。

    やっていい安くし方 やってはいけない削り方
    ◯ 屋根・付帯部・シーリングを同時にやって足場を1回にする
    ◯ 住む年数に合わせて塗料のグレードを選ぶ
    ◯ 相見積もりは「数量と塗料名」をそろえて比べる
    ◯ 職人直営の業者に頼む(営業マンの人件費がない)
    ◯ 傷みが浅いうちに塗る
    ✕ 下塗りを省く
    ✕ 上塗りを1回にする(2回塗り)
    ✕ シーリングを打ち替えず「増し打ち」で済ます
    ✕ 高圧洗浄を省く・乾く前に塗る
    ✕ 足場なしではしごで塗る
    ✕ 「今日契約なら30万引き」に乗る

    右の列は、どれも塗った直後には分かりません。3〜5年後に色あせ・はがれ・雨漏りで出てきて、次の塗り替えが早く来ます。足場代をもう一回払うことになるので、結局は高くつきます。

    土居建装の場合

    見積書は、足場・洗浄・シーリング・下塗り・中塗り・上塗り・付帯部を全部別の行にして、㎡数・m数と単価を書きます。塗料はメーカー名と商品名まで書きます。営業マンを置かず、現地調査から見積もり、施工、引渡し後の点検まで私一人で行っているので、その分の人件費は見積もりに乗っていません。「この行は何?」と聞かれたら、全部答えられる見積書しか出しません。

    7. まとめ

    • ✓ 外壁塗装の相場は税込100〜130万円くらい。塗料代は2割、残りは手間と準備
    • ✓ 大きな塊は「塗装4割・足場2割・シーリング下地1.5割・付帯部1割」
    • ✓ 金額を動かすのは塗料のグレードと面積。住む年数でグレードを決める
    • ✓ 足場・洗浄・シーリング・塗装・付帯部は、㎡・mと単価が書いてあるのが普通。「一式」だらけは要注意
    • ✓ 相見積もりの差は、単価より数量と項目の抜けを見る
    • ✓ 安くするなら「足場を1回で使い切る」「塗料で調整」。工程を削るのは結局高くつく

    「もらった見積書が高いのか安いのか分からない」「一式ばかりで中身が見えない」という方は、見積書の写真を送ってください。数量・塗料・抜けている項目がないかを見て、正直にお伝えします。他社さんの見積もりを見るだけでも大丈夫です。

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    資格:一級塗装技能士・足場作業主任者・有機溶剤・アスベスト・ハーネス

    この記事を書いた人

    土居建装 代表 土居。現場歴20年以上の一級塗装技能士。現地調査から足場・塗装・引渡し後の点検まで、すべて自分の手で行っています。「見えないところほど丁寧に」が信条。

    土居建装|LINEで相談 電話:090-5175-9407 ※営業電話お断り・個人のお客様のみ

  • 外壁塗装の足場代はなぜ必要?相場の目安と「足場代無料」の中身を、足場作業主任者が解説

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    「見積書の足場代、20万円もするの?」「塗るだけなのに、なんで足場がいるの?」「足場代無料って書いてある業者があったけど、あれは何?」

    外壁塗装の見積もりで、お客様が一番引っかかるのが足場代です。塗料でも工事でもない、終わったら外してしまうものに20万円近く払う。納得しにくいのは当然だと思います。

    この記事では、足場作業主任者の資格を持って自分で足場を組んでいる立場から、足場が何のためにあるのか、足場代はどう決まるのか、「足場代無料」の中身は何なのかを、現場の実際に沿って説明します。

    この記事の内容

    1. 足場は何のためにある?(安全・仕上がり・法律)
    2. 足場代の目安と、計算の仕方
    3. 「足場代無料」「足場代サービス」の中身
    4. 戸建てで使う足場の種類
    5. 足場がある間の暮らし:洗濯物・窓・車・防犯
    6. 近隣挨拶と、組立から解体までの流れ
    7. まとめ:足場は「一回で使い切る」のが一番安い

    1. 足場は何のためにある?(安全・仕上がり・法律)

    足場の役目は、大きく3つあります。順番に言うと、職人の安全、仕上がりの質、そして法律です。

    役目 足場があると 足場がないと
    安全 両手が使える。2階の軒下でも安定して作業できる はしごや脚立は片手がふさがる。落ちたら大けが
    仕上がり 壁の正面に立って、同じ距離・同じ力で塗れる。塗り残し・ムラが出にくい 届く所だけ、体をひねって塗る。軒天・雨樋の裏・窓まわりが雑になる
    法律 高さ2m以上の作業には、落ちないための作業床(足場)などが法律で義務づけられている 法律違反。事故が起きれば、お客様も巻き込まれる

    「安全のため」はよく言われますが、私が一番強調したいのは仕上がりです。塗装は「壁の正面に立てるかどうか」で出来が変わります。はしごの上で体をひねりながら塗った壁と、足場の上でまっすぐ向き合って塗った壁は、3年後に差が出ます。

    それと、高圧洗浄・シーリングの打ち替え・下塗り・中塗り・上塗り。外壁塗装は家の全面を最低5〜6回は行き来する仕事です。1回だけならはしごでも何とかなるかもしれませんが、6回はどう考えても無理です。

    現場からの本音

    足場は「組んであればいい」ものではありません。ガタつく足場、壁から離れすぎている足場、手すりのない足場では、職人は無意識に体を守る方に力を使います。そうなると塗りが雑になる。足場の組み方の質は、そのまま塗装の質に出ます。だから私は、自分の現場の足場は自分で組みます。

    2. 足場代の目安と、計算の仕方

    足場代は「一式いくら」ではなく、足場の面積 × 平米単価で決まります。ここを知っておくと、見積書の足場代が高いのか安いのかを自分で判断できます。

    足場の面積の出し方(目安)

    (家の外周 + 8m)× 高さ = 足場の面積
    ※外周に8mを足すのは、足場が壁から少し離れて組まれるため。高さは軒の高さに少し余裕を足します。

    項目 目安
    足場の平米単価 700〜1,000円/㎡くらい(組立・解体・運搬込み)
    飛散防止のメッシュシート 100〜200円/㎡くらい(足場代に含む業者も多い)
    一般的な2階建て(30坪前後) 足場面積 250〜300㎡ → 15〜25万円くらい
    高くなる条件 3階建て、隣との隙間が狭い、道路から遠くて資材が運びにくい、傾斜地

    見積書で見てほしいのは、足場の「㎡数」と「単価」が書いてあるかです。「足場一式 200,000円」としか書いていない見積書は、根拠が分かりません。㎡数が書いてあれば、上の計算で「うちの家ならだいたいこれくらい」と照らし合わせられます。

    3. 「足場代無料」「足場代サービス」の中身

    チラシやネットで「今なら足場代無料」「足場代サービス」という言葉を見たことがあると思います。はっきり言います。足場は無料にはなりません。材料の運搬、組立、解体に人と時間がかかる以上、誰かが払っています。

    「無料」のからくり 実際に起きていること
    ほかの項目に上乗せ 塗装の㎡単価や「諸経費」に足場代が溶け込んでいる。合計はほぼ同じか、むしろ高い
    どこかを削っている 上塗りを1回減らす、下塗りを省く、安い塗料に変える。「足場代分」を工事の中身で回収している
    足場そのものを省く はしご・脚立で塗る。安全面も仕上がりも、この記事の1番で書いた通り
    契約を急がせる材料 「今日決めてくれたら足場代無料」。値引きの理由が工事の中身と関係ない

    足場代は見積書に、面積と単価つきで正直に書いてあるのが一番安心です。「無料」と書いてある見積書ほど、ほかの行をよく見てください。

    4. 戸建てで使う足場の種類

    戸建ての塗装で使う足場は、ほとんどがくさび緊結式(けんけつしき)足場です。ハンマーでくさびを打ち込んで組む足場で、「ビケ足場」と呼ぶこともあります。

    種類 特徴 使う場面
    くさび緊結式足場 幅のある作業床と手すりがある。安定していて、両手で作業できる。組立・解体が早い 一般的な戸建て。基本はこれ
    単管足場 鉄パイプをクランプで組む。作業床が狭く、パイプの上に立つ形になる 隣との隙間が狭くて、くさび式が入らない所
    単管ブラケット足場 単管にブラケット(腕)をつけて板を渡す。単管足場より作業床が広い 狭い所で、少しでも作業床を確保したいとき

    隣の家との隙間が40〜50cmしかない、というお家は堺市周辺にも多いです。そういう場所は、くさび式が入らない面だけ単管で組むなど、家ごとに組み方を変えます。「うちは狭いから足場が組めないと言われた」という方も、一度ご相談ください。

    5. 足場がある間の暮らし:洗濯物・窓・車・防犯

    足場が組まれている期間は、だいたい2週間前後です。その間、暮らしの中で気をつけてほしいことをまとめます。

    こと どうなるか・どうすればいいか
    洗濯物 高圧洗浄の日と塗装の日は外に干せません。塗料のにおいやミストがつきます。部屋干しか、乾燥機をお願いします。干せる日・干せない日は工程表でお伝えします
    窓 塗装中は窓をビニールで養生するので、開けられない日があります。エアコンは使えます(室外機は養生しても動くようにします)
    車 敷地内の車は、高圧洗浄・塗装の日はカバーをかけるか、少し離れた所へ。飛散防止シートを張っていても、風向きで細かい塗料が飛ぶことがあります
    防犯 足場は2階の窓まで人が登れる状態です。工事期間中は2階の窓も必ず施錠してください。夜はメッシュシートで外から見えにくくなるので、なおさらです
    音 組立の日と解体の日は、金属を打つ音が出ます(各半日〜1日)。それ以外の日は静かです

    6. 近隣挨拶と、組立から解体までの流れ

    足場で一番トラブルになりやすいのは、実はお客様のお家ではなくお隣です。組立の音、メッシュシートで日当たりが変わる、隙間が狭ければお隣の敷地に少し入らせてもらうこともある。だから近隣挨拶は足場を組む前が鉄則です。

    順番 やること 目安
    1 近隣挨拶(工事の期間・音の出る日・連絡先を伝える) 組立の数日前
    2 足場の組立+メッシュシート張り 半日〜1日
    3 高圧洗浄 → 養生 → シーリング → 下塗り → 中塗り → 上塗り → 付帯部 10日前後(天気で前後)
    4 足場の上から最終チェック(塗り残し・タッチアップ)。解体前にお客様にも見てもらう 解体の前日〜当日
    5 足場の解体・搬出、周りの掃除、近隣へお礼 半日〜1日

    4番が大事です。足場を外してから「ここが塗れていない」と気づいても、もう手が届きません。だから解体の前に、足場の上から全部見て回ります。気になる所があれば、この段階で言ってください。

    土居建装の場合

    足場作業主任者の資格を持ち、自分の現場の足場は自分で組んでいます。近隣挨拶も、営業マンではなく、実際に工事をする私が自分で回ります。「音が出る日はこの日です」「何かあればこの番号に」と、現場を知っている人間が直接お伝えするのが一番トラブルが少ないからです。見積書には、足場の㎡数と単価を必ず書きます。

    7. まとめ:足場は「一回で使い切る」のが一番安い

    最後に、足場代を一番ムダにしない考え方をお伝えします。足場は組んでいる間に、高い所の工事を全部やってしまうのが一番得です。

    外壁だけ塗って、3年後に屋根を塗ろうとすると、足場代をもう一回払うことになります。屋根、雨樋、破風、軒天、シーリング。「まだ大丈夫かな」という所も、足場があるうちに一緒にやるほうが、トータルでは安くなることがほとんどです。

    • ✓ 足場は安全のためだけでなく、仕上がりのため。壁の正面に立てるかどうかで3年後が変わる
    • ✓ 足場代は「面積 × 単価」。一般的な2階建てで15〜25万円くらいが目安
    • ✓ 「足場代無料」は無料ではない。ほかの行に溶けているか、工事の中身が削られている
    • ✓ 工事中は2階の窓も施錠。洗濯物・車は工程表を見て
    • ✓ 解体前に、足場の上から一緒に最終チェック。外してからでは届かない
    • ✓ 屋根・付帯部・シーリングは、足場があるうちに一緒に。足場は一回で使い切る

    「見積書の足場代が妥当か見てほしい」「うちは隣との隙間が狭いけど、足場が組めるのか」という方は、見積書の写真やお家の写真を送ってください。足場を自分で組んでいる人間の目で、正直にお答えします。

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    土居建装 代表 土居。現場歴20年以上の一級塗装技能士。現地調査から足場・塗装・引渡し後の点検まで、すべて自分の手で行っています。「見えないところほど丁寧に」が信条。

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