外壁の色選びで失敗しないコツ
色見本と仕上がりが違う理由、汚れが目立たない色、ツヤの決め方を一級塗装技能士が解説
執筆:土居建装 代表 土居(一級塗装技能士・現場歴20年以上)
「カタログで選んだ色なのに、塗ってみたら思ったより明るかった」
「せっかく塗ったのに、2年で汚れが目立ってきた」
外壁塗装で、工事が終わってから一番後悔が多いのが色選びです。塗料のグレードや工事の中身は職人が責任を持てますが、色だけはお客様に決めていただくもの。だからこそ、決める前に知っておいてほしいことがあります。
この記事では、堺市で外壁・屋根塗装をしている土居建装が、色見本と仕上がりが違って見える理由、汚れが目立ちにくい色、ツヤの決め方、失敗しない決め方の順番を、現場の目線でお伝えします。
この記事の内容
1色選びの失敗で一番多いのは「思ったより明るい・派手」
2色見本は小さいほどウソをつく(面積効果)
3汚れが目立ちにくい色・目立つ色
4白・黒・原色を選ぶときの注意
5ツヤあり?ツヤなし?
6屋根・サッシ・玄関ドアとの組み合わせ
7失敗しない色の決め方(順番)
8まとめ
→無料相談はこちら
色選びの失敗で一番多いのは「思ったより明るい・派手」
塗り替えのあとに「イメージと違った」と言われるとき、ほとんどは「思ったより明るい」「思ったより派手」です。「思ったより暗い」はめったにありません。
理由は2つ。1つは、色は面積が大きくなるほど明るく・鮮やかに見えること。もう1つは、カタログは室内の照明で見て、外壁は太陽の光の下で見ることです。どちらも、仕上がりを実物より暗く想像させる方向に働きます。
現場からの本音
色は塗ってしまうと戻せません。塗り直すには、もう一度足場を組んで、もう一度3回塗る費用がかかります。だから土居建装では、色決めに一番時間をかけてもらうようにしています。急いで決めて得することは1つもありません。
色見本は小さいほどウソをつく(面積効果)
同じ色でも、小さい面積と大きい面積では違って見えます。これを「面積効果」といいます。
| 見る大きさ | 見え方 | 注意 |
|---|---|---|
| カタログの色見本(2〜3cm角) | 実際より暗く・地味に見える | これだけで決めない |
| A4サイズの見本板 | だいぶ近づくが、まだ少し暗く見える | 必ず屋外で、壁に当てて見る |
| 実際の壁(1軒分) | 一番明るく・鮮やかに見える | これが本当の仕上がり |
対策は簡単で、「気に入った色より、1段階か2段階暗い(落ち着いた)色を選ぶ」ことです。特に明るい色・鮮やかな色ほど、この差が大きく出ます。
もう1つ大事なのが、見本板は屋外で、太陽の光で、壁に当てて見ること。室内の照明の下で見た色と、外で見た色は別物です。できれば、晴れの日と曇りの日、朝と夕方で見比べてください。
汚れが目立ちにくい色・目立つ色
外壁の汚れは、雨に混じったホコリ・排気ガス・コケが主です。汚れそのものは薄い灰色〜黒っぽい色なので、それに近い色ほど目立ちません。
| 汚れの目立ちにくさ | 色 | 理由 |
|---|---|---|
| ◎ 目立ちにくい | 薄いグレー、ベージュ、アイボリー、薄いブラウン | 汚れの色に近い。色あせも目立ちにくい |
| ○ ふつう | 濃いグレー、濃いブラウン、グリーン系 | 汚れは目立たないが、色あせ・白っぽいスジが出やすい |
| △ 目立ちやすい | 真っ白、真っ黒、赤・青などの原色 | 白は黒い汚れが、黒は白い汚れ(雨だれ・チョーキング)が目立つ |
迷ったときは、薄いグレー・ベージュ系が一番失敗が少ないです。どんな屋根・サッシとも合わせやすく、10年後に見ても古く見えにくい色です。
白・黒・原色を選ぶときの注意
現場からの本音
濃い色・原色は、塗料メーカーの「標準色」に入っていないことが多く、特注の調色になって値段が上がることがあります。また、濃い色は塗料によっては「この色は対応できません」と言われることもあります。決める前に、その色がその塗料で出せるか確認します。
ツヤあり?ツヤなし?
外壁の塗料は、ツヤの強さを選べるものが多いです。ツヤあり・7分ツヤ・5分ツヤ・3分ツヤ・ツヤ消しといった段階があります。
| ツヤ | 見た目 | 長持ち・汚れ |
|---|---|---|
| ツヤあり | 光沢がある。新築のように見える。人によっては「テカテカして安っぽい」と感じる | 一番汚れにくく、一番長持ち。表面がなめらかで汚れがつきにくい |
| 7分〜5分ツヤ | 少し光る程度。落ち着いて見える | ツヤありよりやや落ちるが、十分 |
| 3分ツヤ〜ツヤ消し | マットで上品。塗った感じが出ない | ツヤを消す材料を混ぜるぶん、汚れやすく、やや耐久性が落ちることがある |
ツヤは2〜3年でだんだん落ちてきます。「ツヤありは光りすぎでは」と心配される方が多いですが、塗った直後が一番強く、自然に落ち着いていきます。長持ちを優先するなら、ツヤありか7分ツヤをおすすめしています。
屋根・サッシ・玄関ドアとの組み合わせ
外壁の色は単体で決めるものではなく、屋根・サッシ(窓枠)・玄関ドア・雨樋との組み合わせで決まります。今回塗り替えないものの色に合わせるのがコツです。
失敗しない色の決め方(順番)
土居建装で色を決めていただくときは、この順番で進めています。順番を飛ばさないのが一番の失敗防止です。
| 順番 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | カタログ・施工写真で好きな系統を3つくらいに絞る | ここではまだ決めない |
| 2 | A4の見本板を取り寄せる | 塗料メーカーから無料で取り寄せられる |
| 3 | 見本板を屋外・壁に当てて見る。晴れ・曇り・朝・夕 | 室内では見ない |
| 4 | 気に入った色の1段階暗い色も一緒に見る | 面積効果を先に見込む |
| 5 | サッシ・屋根・玄関ドアと並べて見る | 写真に撮って全体で見る |
| 6 | 決める。色番号を見積書・契約書に書く | 「白っぽい色」ではなく番号で残す |
土居建装の場合
色決めでは、A4の見本板を取り寄せて、お客様の家の壁に当てて一緒に見ます。パソコンで作ったカラーシミュレーションもお見せしますが、画面の色は実物とズレるので、あくまで「雰囲気を見るもの」とお伝えしています。最後は必ず本物の見本板で決めていただきます。決めた色は色番号で契約書に残し、「思っていたのと違う」を防いでいます。
まとめ
「この色にしたいけど、うちの屋根と合うか分からない」「見本板をどこで取り寄せればいいか分からない」という方は、家の写真と気になっている色を送ってください。職人の目で、合うかどうか・汚れが目立たないかをお伝えします。
無料相談・無料お見積もりはこちら
写真を送っていただくだけでも、おおよその状態と費用感をお答えします。
しつこい営業は一切しません。
※営業電話は一切お断りしています。個人のお客様のみ、お見積もり無料です。
メールで問い合わせるdoikenso305@gmail.com一級塗装技能士・足場作業主任者・有機溶剤・アスベスト・ハーネス
現場歴20年以上の一級塗装技能士。現地調査から足場・塗装・引渡し後の点検まで、すべて自分の手で行っています。「見えないところほど丁寧に」が信条です。
© 土居建装 大阪府堺市美原区平尾2509-5